～自覚症状を感じず骨折に。日々の予防と検査が肝心～

特に閉経後の女性に多く発生する骨粗鬆症は自覚症状が少なく背骨や大腿骨骨頭の骨折原因となり、その後の生活様式を悪化させる最も重要な要因となります。

女性が閉経すると急激に女性ホルモンであるエストロゲンの生産が減少し、造骨細胞と破骨細胞のバランスが破骨(骨を壊す働き)する側に傾き骨が脆くなり始めます。
男性でも60歳近くになると消化器の働きが悪くなり、腸からのカルシウムの吸収が低下する70歳ごろから骨粗鬆症患者数は増加します。加えて運動量も年齢と共に減少し、骨への刺激が減ることも骨粗鬆症を進める原因となります。

骨粗鬆症は知らぬうちに進行する恐ろしい病気です。60歳以上の女性は特に骨の状態を知っておくことをお勧めいたします。骨粗鬆症であるかどうかは簡単な方法で検査することが出来ます。健康診断を受ける際などに調べてもらうと良いです。

～骨盤調整で衰えた腸の運動を活発に～

便秘とは大腸に内容物が長時間停留して排便時に不快感や痛みを伴うものを言います。例えば2～3日排便がなくても排便時に不快感や痛みを伴わない場合は便秘とは言いません。逆に毎日排便があっても排便時に不具合があれば便秘です。

便秘は大腸に何らかの疾患や問題があるために起こる器質性便秘とそうでない機能性便秘に分類されます。その他薬物の副作用などによって起こる薬物性便秘があります。この内便秘の大多数は機能性便秘です。
一般に便秘は年齢と無関係に起こる症状ですが、歳を重ねるにつれ性質が悪くなる傾向にあります。その訳は腸のぜん動を起こす平滑筋が年齢と共に弱くなるからだと考えられています。また、いわゆる持病のための薬物の服用が増えることによる薬物性便秘も便秘改善を妨げる原因と考えられています。