ここ半年前から左首が痛く、そのせいか左の親指の付け根にしびれや痛みが見られた。また、右の背中がいつも張った感じがして辛かった。また7年前に腰痛症を起こしたのがいまだ取れずに悩んでいたところに友人が当センターのことを聞き来院された。

検査の結果、身体の中心線（正中線）のずれから骨盤の異状を起こし、脊柱のゆがみや捻じれが認められた。
3D（3次元コンピューターグラフィック）検査では、体の正中線（後頭部中心点・両肩の中心点・骨盤の中心点を垂直に通る線）がかなりずれていたのと、頭部の右傾斜及び頸椎の湾曲が強く見られた。そのため体の働きが60％位しかなくいつも体がだるいのと親指の付け根や背中の鈍痛が出ていたようである。

5日連続の治療で骨盤の調整を行って脊柱の中心（正中線）の歪みを治していったところ、脊椎に付着する硬膜が弛緩して、骨格・筋肉系がよくなり、神経系・内分泌系（ホルモン）が活発に働きだして、身体の状態がすっかり良くなり、いままで悩んでおられた右頚部痛、肩こり、背部のこり、腰痛が順次軽減してきた。
その後、週3回、2回、1回と間隔をあけながら物理療法を加えて治療したところ、中々症状が取れなかった親指の付け根痛が消失してきた。体の主訴がなくなってからは、健康管理のため月1回通院してもらっている。きちっと基本から治していけばよくなる症例である。