3D診断臨床例
3D image analysis
3D診断臨床例
3D診断臨床例
10.
眼瞼下垂症、右膝関節障害、腰痛
橋野 息江 様
84 歳
主婦
橋野 息江 様
84 歳
主婦
娘さんを頼って鹿児島の下甑島(しもこしきしま)から出てきた84歳の女性で、懇意にしている漢方医の先生から紹介を受けて来院された。
かなり歩行が難しく、体の全体のバランスが保てない状態で杖を突いてやっと歩けるくらいであった。特に右膝がかなり変形して腫れあがっていた。膝の屈曲が120℃くらいしかできず固着していた。
検査の結果、骨盤のずれから身体の中心のバランスが崩れ、すべて右下がり(耳・肩・骨盤線)の姿勢を呈していた。3D((three dimensions※)で分析してみるとも図のように体の正中線(後頭部中心点・両肩の中心点・骨盤の中心点を垂直に通る線)がずれていた。
特に、骨盤の不安定性から右側の下肢(膝、足関節部)に過重力がかかっていることが分かった。加えて脊柱がストレートでカーブがない状態であった。

6日連続の治療で骨盤の調整を行って脊柱の中心(正中線)の歪みを取ることに専念して、脊柱に付随する脊柱起立筋群を治療していった。その結果、脊椎に付着する硬膜が弛緩して、骨格・筋肉系がよくなり、神経系・内分泌系(ホルモン)が活発に働きだして、徐々に体が安定して骨盤と頭蓋の位置が整い困難であった歩行が可能になった。右膝も90度以上屈曲できるようになった。それと並行して顔面頭蓋の治療で目が開けにくかった眼瞼下垂もかなり良くなってきた。約14回の治療で杖もなしで歩けるようになり、背筋もスッキリよくなり脊椎カーブもできてきた。これで安心して鹿児島の下甑島に帰られると喜ばれた。基本からしっかり治せば今回の症例のようによくなることは本人が理解していただけたと自負している。

※3次元コンピューターグラフィック(3DCG)で患者さんの姿勢を立体像に作成して、身体の筋・骨格系を読影が可能にした最近の分析器
全身治療前
全身治療後
部分治療前
部分治療後
筋肉前面治療前
筋肉前面治療後
筋肉後面治療前
筋肉後面治療後
姿勢評価
治療前
治療後